山の自然は守られるのか?

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伊豆スカイラインカントリークラブ転用メガ・ソーラー発電所からの排水は、既存の3本の河川に放流される予定だ。
写真はその中で、最も大きいと思われる川である。
これは比較的下流の方なので水が流れているが、上流は普段は水は流れていない。

調整池がいっぱいになり溢れはじめると、この川の水量は現在の10倍以上になると推測できる。
(時間雨量100mm換算の強雨の状態)
溢れなくても毎秒1.4tもの水が流れるのだから、現在の河川の水量とは比較にならないほどなる。
川の石を巻き込みながら泥流が発生し、川辺の木々はなぎ倒されるだろう。
そうした事態を避けるためには、この地域に於ける降雨の傾向などを見ていく必要がある。
しかし事業者は、経産省の言うとおりにやった、今までは調整池がなかったところに新たに調整池を作るのだから防災効果は向上するという。

それはソーラーパネルを設置せずに調整池を作った時の話である。
ゴルフ場に降った雨の80%〜100%は地中に染み込むとされる。
一方でソーラーパネルに降った雨は9割が調整池に流れ込むと計算される。

多くのメガソーラーで泥流が発生するのはこの為だ。
パネル間にU字溝などの排水路を設けるも、すぐに泥が堆積して埋まってしまう。
排水路が埋まれば、ソーラーパネルから流れ落ちた水は山を削って泥水となる。
その泥水が川に流れ込み、更には海へと続いていく。

この川の更に下流には椎茸栽培農家があり、米作農家が点在する。
ひとたび泥流が起きれば農作物に大きな被害が出るかも知れない。
河川の氾濫などによる浸水被害が増えている現状で、調整池の容量や放水量は十分に検討されるべきだ。

もしも事業者がこれで大丈夫だと言って建設を進めた場合、建設後数年間のモニタリングを行って、環境悪化があれば直ちに対策を採らせるような法整備が必要だ。
後々にまで責任が及ぶとなれば、事業者も余裕を持った設計にするだろう。