電力が過剰になっている

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電力は溜めることが難しい。
最近のメガソーラーではバッテリーユニットを連結し、発電量の変動を吸収する仕組みも採用されはじめている。
これによって急激な天候の変化による売電量の変動を抑えることが出来る。

もう一つ意味は、電力会社からの要求による出力の調整だ。
メガソーラーは常にフルパワーで発電しているわけではなく、電力会社が電気は要らないよと言ってくると出力を下げなければいけない。
実際季節や天候によっては、ソーラー発電所のパワーを1割程度にまで下げさせられる事態が発生している。
電力会社は出力変動を火力発電所などで調整するが、それでも間に合わない電気余りが起きるとソーラー発電所の出力調整を要望する。

一方で晴天でないと、そもそもソーラー発電所の出力は上がらない。
その地域が曇天なら、その地域にあるいくつものソーラー発電所の出力は一斉に減少する。
しかしバッテリーがあれば、蓄えた電力を売ることが出来る。

ソフトバンク苫東安平ソーラーパーク2では公称出力64MW、バッテリー容量17.5MWhを誇る。
バッテリーにはレドックスフローが採用されている。
北海道は地価が安いので、体積エネルギ密度の低いレドックスフローバッテリーを使うことが出来る。
一方で地価の高い場所ではLi-ionバッテリーが使われるのだが、Li-ionバッテリーはコストが高い。
また大容量のLi-ionバッテリーが爆発すると、大きな事故につながる可能性がある。

ハワイでは20MW出力のソーラーパネルに対して100MWhのバッテリーを接続している。
一般的に発電容量の数倍以上のバッテリーを取り付けると、夜間や曇天時の出力低下をカバーできる。

メガソーラーの出力も年々大きくなり、260MWに達するところもある。
世界的には、メガソーラーではなくギガソーラーになっていて、昨年6月に発表されたインドのシステムは8GWの出力だ。
原発がだいたい10GW位なので、ピーク出力は原発に匹敵する。
ただし原発はその電力を24時間作り出しているが、ソーラー発電所が定格出力を出すのは1〜2時間程度と短い。

土地が狭く平坦地の少ない日本に於いて、ソーラー発電はあまり良い方法では無い。
自然を破壊して電力を作り出し、事業者は年間何十トンのCO2削減だという。
事業者はソーラーパネルの製造に於けるCO2や木々を切ることによって失われるCO2吸収量を合わせて計算すべきだ。
これは建設時に膨大な量のCO2を発生させる原発と同様である。

更にはソーラー発電所に適した土地がなくなった事から、山を切り崩すなどの乱開発が行われる。
カネのためなら何をやっても良いみたいな新興事業者や、海外資本の事業者が自然を破壊していく。
規制が追いつかないとは良く言われるが、厳しかった規制を緩くしたのも政治家なのだ。