田畑がソーラー発電所になる

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ここは田舎なので水田が沢山あるのだが、その中にソーラーパネルが並べられていたりする。
農作物を作るよりも良い収入になりますよと、太陽光発電屋の営業がやってきたのかも知れない。

個人経営のソーラー発電所は50kW未満のものが多い。
50kW未満であれば低圧送電が可能なことや、電気主任技術者の選任免除などハードルが低い。
50kWのソーラー発電所を作るコストは1千万円程度、おそらく今なら銀行は全額融資するかも知れない。
年間売電価格は65万円程度、買い取り単価は13円くらいだ。
これに対して電力生産コストは10円〜11円であり、表面利回りは比較的大きい。
とは言ってもイニシャルコストの回収だけで15年くらいかかり、メンテナンス費用を入れると儲けは多いとは言えない。

天候に左右されるとは言え農作物よりもリスクが少ないですよ、放っておけばお金が入ってきますよと太陽光発電屋は勧誘する。
こうして農家がソーラー発電を行う例が増えているのだが、その一方でずさんな建造による事故や故障や破損なども多い。

昨今は、そうした小規模発電所でも住民とのトラブルが起きている。
農地が住宅に転用され、その横では太陽光発電が行われるなどの例があるからだ。
家が出来て日陰になるとして発電所側が文句を言う場合もあり、逆に景観や反射光問題でもめる場合もある。

住宅専用地域の規定のように、土地の境界から一定距離以上離さなければいけないなどの決まりは必要だ。
反射光問題や反射熱問題もあり、またPCSの騒音もクレームの対象になる。

ソーラー発電は分散、つまり家の屋根にソーラーパネルを乗せる程度が良いのではないだろうか。
それでも反射光問題などでトラブルが起きる。
美観的には屋根一体型のソーラーパネルが良いのだが、これを新築時に取り付けると固定資産税の対象になる。
後付け型のソーラーパネルの場合は、屋根などの構造にもよるが、質量による家屋の歪みなどが発生する場合がある。

埋め立て地や倉庫の屋根を利用するなど、環境とのバランスを考えた発電が必要だ。
これはソーラーに限った事ではなく、水力だって火力だって同じである。