売り込みを強化する京セラ

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京セラ系ソーラー発電所は各所で問題を起こしている。
千葉の水上発電所は風速40m/sに満たない風で流されて壊れ、山を切り開けば泥流被害を出す。
最小のコストで最大の利益を狙うが故に、乱暴な工事も行うという企業姿勢は疑問だ。
問題を起こさない企業が作ったものは安定に稼働し、問題を起こす企業に関連したものは各地でトラブルを起こす。
メガソーラーの安全性とは、メガソーラーそのものではなく事業者の品質や品位なのではないのか。

例えば、暴走事故と言えばプリウスと言われる。
操作系が分かりにくく、ペダルレイアウトなどの関係から踏み間違いを起こしやすい。
シフトレバーは前進でも後退でもニュートラルでも、常に同じポジションに位置する。
シフトレバーを見たり触ったりしても、前進に入っているのか後退になっているのかは分からない。

自動車は勿論電車でも航空機でも、レバーやスイッチは触ったり見たりすればそのポジションが分かるようになっている。
プッシュスイッチやレバーなど、無骨な操作系が多いのはこの為だ。
しかしそれが安全につながる操作系であり、未来感を演出する為か?それを無視すれば事故が増えるという見本がプリウスだ。
(現在は後付けで暴走を抑止する為の装置が販売されている)

事故を起こさないように作られたものは事故が起きにくい。

メガソーラービジネスを掲げたソフトバンクは、その後度々事故を起こす。
それまでは規制のなかった建設基準なども、ソフトバンク対策法的に整備された。
携帯電話事業でもソフトバンク対策を施した第二次分離プランが施行されるなどしている。
抜け道を使って法人税課税を逃れるのもソフトバンクであり、これもソフトバンク対策法が検討されている。

こうした事もあってソフトバンク系メガソーラーも、近年では余り乱暴な事が出来なくなった。
変わって目立ちはじめたのが京セラという訳だ。
メガソーラーで評判の悪い京セラは、個人農家向けに田畑転用ソーラービジネスを売り込む。
この絵、高さは2.2m〜3.5mで奥行きが4.4mなのだが、横幅は21mである。
この絵からすると、赤色で描かれたトラクターは15m以上の全長があることになる。

田畑を住宅地に転用する場合には、地盤改良などが必要になる。
そのまま家を建てたのでは、不同沈下などの問題が起きるからだ。
田畑は作物を育てるに敵した地盤になっていて、建造物を作るには敵さない。
そこにソーラーパネルを、しかも農地兼用で行うには無理がある。
面積あたりの荷重は家を建てる場合とさほど変わらないと言われ、杭が沈むなどして修正が必要になる。
杭には高さ調整機構を付ける事が多いが、その可変幅以上に沈下が起こって補正できなくなるケースもある。

耐風圧が不足したり、雪が降れば重みで歪んだりして壊れてしまう。
京セラは言うだろう、製品に問題はない、工事会社の責任だ、自然災害だと。

これは農水相の資料だが、ソーラーシェアリングは設備費用がかかり、イニシャルコストの回収に20年以上を要する事が分かる。
20年間ノーメンテナンスとは行かないので、実質的にイニシャルコストの回収は不可能だ。
亜鉛引き鋼板にしても劣化は避けられず、ソーラーパネルも劣化によって発電量が減少する。
パネルの位置が高いので清掃コストがかかり、不良パネルのテスト(ELテストなど)も容易ではない。

山を切り開いてソーラーパネルを並べる事に対する規制強化の影響を受けるのは京セラだけではない。
ソフトバンク(SBエナジー)も林地開発から農地へのシフトを考えはじめている。
農地維持の為に散々税金を突っ込んだ訳だが、その効果を無にするようにソーラー転用が加速する。

メガソーラービジネスの記事でも、SBエナジーの社長は以下のように語っている。
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まずメガソーラー(大規模太陽光発電所)はそろそろ立地制約が壁になる、との見方もありますが、そうは思いません。
まだまだ、開発に適した土地はあると思います。
例えば、政府もすでに検討を始めましたが、荒廃農地の転用を促すことで、比較的低コストで開発できる平坦な用地が大量に確保できる可能性もあります。
産業構造の変化などにより、遊休地になっていく工業用地もさらに増えていくかもしれません。
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