夏は発電量が低下する

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シリコン系のソーラーパネルは、パネル温度が上がると発電量が低下する。
シリコン携帯用電池では温度が1℃上がると、効率は0.4%〜0.5%低下する。
平均パネル温度が10℃前後の冬場と、真夏の炎天下の50℃とでは2割も発電量が違う。
実際、外気温度が30℃の夏場ではパネルの温度は80℃近くに達する。

山の上にソーラー発電所を作りたくなるのは、夏場の温度上昇が防げるメリットがあるからだ。
その代わり冬には雪が降る場所もある。
雪が降ると発電量は低下してしまうので、夏場涼しく冬暖かい温暖な場所が狙われる。

シリコン系ではなくCIS(銅・インジウム・セレン)太陽電池板は温度傾斜が小さく、効率低下が約0.3%/℃になる。
シリコン系と0.1%の違いではあるが、総合効率は40℃あたりで逆転する。
CIS系はシリコン系に比較して、常温に於ける変換効率は低い。

温度上昇での発電量低下を補うために、太陽電池板を水冷にする場合もある。
井戸水を裏面などに吹き付けることによって太陽電池板の温度を下げる。
井戸水をくみ上げる電力を考えたとしても、冷却によるメリットの方が大きくなるからだ。

裏面に水をかける場合は問題が無いが、ソーラーパネル表面に水をかける場合は、水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどのいわゆるミネラル分が邪魔になる。
水に溶けていたカルシウムやマグネシウムがソーラーパネル面を覆い、徐々に光透過率が悪くなる。
汚れの防止などもかねてソーラーパネル表面に水をかける場合は、イオン交換樹脂などを使用してカルシウムやマグネシウムを取り除く処理が必要になる場合がある。