伊豆市の早霧湖

1.jpg
伊豆市に早霧湖という小さな湖がある。
周囲は2kmほどで、江戸時代に干害用として作られた人工湖なのだそうだ。
この周囲も多くのソーラー発電所が作られていて、観光名所も台無しという悲しい事になっている。

この湖では釣りをする事が出来るのだが、その為にはカネを払わなければいけない。
カネを払わずに釣りをすると、罰金を取られた上に持ち物を没収するぞと立て看板がある。
と言う事はこの湖自体が私有地なのだろうか?
しかし伊豆市の観光課では、早霧湖を宣伝していたりする。

そこで伊豆市に問い合わせてみた。
伊豆市によると早霧湖は伊豆市が管理しているそうで、伊豆市は罰金などの徴収はしていないと言っている。
勿論釣りを禁止しているわけでもない。
ではなぜ護岸から釣りをすると罰金を取られるのか。
伊豆市が管理している湖でカネを稼いで良いのなら、市道に勝手にゲートを作って私設有料道路にしても良いという話になる。

市の担当者もこのあたりはよく分かっていないようで、古くから釣り場として使われてる現状は把握しているが、何故そうなっているのかなどは不明だそうだ。
古くからの事を知る職員も今は居なくなり、結果として今のようになっているという。

問題が起きなければ放置する姿勢はどこも変わらないのだろうが、では問題が起きたら誰の責任なのか。
市には現状の調査をお願いした。
周囲2kmに渡る互換からの釣りに対して罰金を取るとか、持ち物を没収するのは窃盗罪や強要罪になるのではないだろうか。
没収された持ち物を無理に取り返そうとすると、実はこれも窃盗罪になる可能性がある。
市の管理する湖で、市は罰金を取っていないというのだから罰金を払う必要は無い。
必要の無い事を強要されるのだから、強要罪の成立要件になるのではないのか。
なお強要罪には罰金刑はなく、未遂であっても3年以下の懲役になる。

こうした事がエスカレートすれば、それこそ湖に近づく事も写真を撮るにも課金される危険だってないとは言えない。
現時点に於いて、たとえ釣り竿を持っていなかったとしても罰金を取るぞと言われれば、気軽に湖には近づけない。

これは漁協などが管理する海岸・沿岸での釣りや貝類の捕獲禁止とは状況が異なる。
これは漁業権というものであり、漁業権は以下定義される。
−−
漁業権は、「一定の水面において特定の漁業を一定の期間排他的に営む権利」であり、定置漁業権、区画漁業権及び共同漁業権の3種類があります。
漁業権は、漁業権制度及び沿岸漁場管理制度を合わせた全体計画として、5年ごとに作成される漁場計画(海区漁場計画及び内水面漁場計画)において設定され、行政庁の行政行為(免許)により取得されます。
−−
つまり、国が許可(免許)した権利なのだ。

伊豆半島の先端近く、下田に海水浴場がある。
海岸までは市道が続いているのだが、その途中に駐車場が出来ている。
市道にはゲートが設けられていて、ここから先は有料だと言われる。
市に問い合わせてみると、公図上明らかに市道であり通行は自由だという事だ。
しかし実際には金を取られるわけで、おそらく今もこれは変わっていない。

この公道の先には日本大学生物資源科学部下田校舎がある。
そこに行くと言えば例外的に金を取られないらしいのだが、試した事はない。
道路には料金所が設けられていて、更に矢印が書かれている。
本来は三角コーンの右側が公道なのだがそこにも止マレの字が書かれ、ここまで進むと料金所から人が出て来て金を取られる。

この駐車場の管理者がいったい誰なのか?
市に問い合わせた時には地元の人ではないかと言われた。
しかしその後調べてみると、こんな資料が見つかった。
この中に駐車場の収益金が計上されている。
と言う事は、市の観光課か何かが運営しているのか。
ちなみに平成25年度の収入は391万円で、人件費支出だけで約840万円、業務委託費が約130万円ととんでもない事になっている。
だったら無料駐車場にして管理者を廃した方がずっと良いではないか。

観光地だから勝手に金を取って良いと言う事は許されない。
こうした事は各地にあると思うのだが、言うなりに金を払う事なく調べてみる事が大切だ。
なおこの料金所にいた人は、この先は全て私道だ、カネを払わないなら通さないと強硬な態度だった。
しかし下田市役所に聞くと、そこは市道であり何人も通行を制限出来ないという。